要 旨
周知のように、どの言語にも類義語あるいは類義表現が数多く存在している。もちろん、日本語も例外ではない。しかも、日本語の表記方法の多様性などの原因で、ほかの諸言語よりも遥かに類義語や類義表現が多い。これらの類義語あるいは類義表現には互いに非常に微妙なニュアンスの違いがあるので、区別がしがたい。
大学時代に「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」を学ぶ時、教科書の説明では、ほとんどが中国語の“好像”あるいはその類義語を用いて説明していたので、中国語を母語とする中国人日本語学習者として、この四つを区別しながら日常生活で実際に使いおなすのは難しかろうとしみじみ感じた。こうした実体験から、この四つの類似点や相違点をもう少しでもよいから詳しく知りたいとその時は思っていた。だから、本論文では「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」を考察対象とすることにした。その使用方法をよく了解の上で、この四つを比較する。そして、この四つの差異を明らかにしたい。この研究は私と同じように日本語を勉強している中国語日本語学習者にお役に立てれば最大の目標だと思っている。
キーワード:そうだ、ようだ、みたいだ、らしい、使用方法、比較
“そうだ”、“ようだ”、“みたいだ”、“らしい”的比较研究
摘 要
众所周知,无论任何语言都存在着大量的近义词或者类似表达。当然,日语也不例外。而且,由于日本的书写方法的多样性等原因,可以说日语中的近义词比其他语言还要多。这些近义词或者类似表达之间存在着微妙的差异,非常难以辨别。
在大学学习期间,「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」这四个词语,由于教科书中的解释大多都是“好像”或者与之意义相近的词语,作为一个以汉语为母语的中国日语学习者,深刻的体会到这四个词语的区别以及其在日常生活中灵活且准确应用之难。就是因为此种经历,导致我非常希望可以弄清楚这四个词语的区别。因此,本论文就以「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」这四个词语作为对象进行考察。在了解其使用方法的基础上,对这四个词语进行充分的比较。然后弄清楚这次个词语之间的区别。通过此研究可以给跟像我一样的正在学习日语的中国日语学习者一些帮助是主要目的。
关键词:そうだ ようだ みたいだ らしい 使用方法 比较
目 次
はじめに……………………………………………………………………………………………………1
1.「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」の使用方法について……………………1
1.1「そうだ」の使用方法……………………………………………………………………………1
1.2「ようだ」の使用方法……………………………………………………………………………3
1.3「みたいだ」の使用方法…………………………………………………………………………3
1.4「らしい」の使用方法……………………………………………………………………………8
2.「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」の共通点…………………………………4
2.1接続の共通点……………………………………………………………………………………4
2.2用法の共通点……………………………………………………………………………………4
2.3文法的機能の共通点……………………………………………………………………………5
3.「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」の相違点…………………………………5
3.1「そうだ」の特徴…………………………………………………………………………………5
3.2「ようだ」の特徴…………………………………………………………………………………6
3.3「らしい」の特徴…………………………………………………………………………………7
3.4「みたいだ」の特徴………………………………………………………………………………7
終わり………………………………………………………………………………………………………7
「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」の比較研究
はじめに
日本語を専門に勉強したから、日本語の中の類義語や類義表現が非常に多くなることと、その使いわけの難しさをしみじみと感じてきた。例えば、「そうだ」は伝聞・様態、「ようだ」と「みたいだ」は例示・比喩・推量・婉曲、「らしい」は伝聞・推量・婉曲などを表す機能を持っており、互いに交叉する機能と特有の機能と似分けられることである。また、大学時代に「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」を学んだ時、教科書の説明ではほとんどが中国語の“好像”“像”“仿佛”“似乎”などを用いて説明していたので、中国人の日本語学習者はこの四つを区別しながら日常生活で実際に使いおなすのは難しかろうとしみじみ感じた。中国語を母語とする学習者は第二言語として日本語を習得する過程で、安易に置き換えられることである。
上記のような問題意識から、本論文では「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」を研究対象として、この四つの辞書的意味を調べ、それからこれらの接続法・活用などを比較して、それぞれの基本的な意味・用法を分析して、この四つの差異を明らかにしたい。中国人日本語学習者の難点を探し出したうえで、適切な対処方法を提示した事である。
1.「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」の使用方法について
1.1「そうだ」の使用方法
『日本文法大辞書』[1]では、その使い方について次のように書かれている。
(1)様態の助動詞
①性質や状態についての見かけからの判断。
②(動詞について)動作、作用の開始、あるいは状態の変化に関する判断。
③現在の見通し。
- 伝聞の助動詞:伝え聞いたこと(……ということだ、……という話だ)の意味。
「そうだ」と他の品詞との接続法については、状態を表すときは、動詞及び助動詞の「れる」「られる」「せる」「させる」の連用形に、形容詞・形容動詞及び助動詞「ない」「たい」の語幹に付く。ただし、形容詞のうち、「ない」と「よい」は「い」を「さ」に変えて、「なさそう」「よさそう」のように、語幹と「そうだ」の間に「さ」が入る。伝聞を表すときは、活用語の終止形に付く。様態助動詞「そうだ」の活用は形容動詞の活用に従い、連体形・連用形・終止形・仮定形などを有する。活用の違いによって「そうだ」の用法も意味も異なる。例えば:
(1)連体形「~そうな~」は自分の目で見たことを根拠にした連体修飾語である。例えば:
①美味しそうなケーキが並んでいる。
(2)連用形「~そうで」は、文を途中で区切る役目、「~そうに」は連用修飾語である。例えば:
①風がやってきそうで、麦の刈り入れを急いでいる。
②父は娘のプレゼントを嬉しそうに受け取った。
(3)終止形「~そうだ」は様態と伝聞の両方を表すことができる。例えば:
①本棚から本が落ちそうだ。
②天気予報によると、夕方から雨が降るそうだ。
1.2「ようだ」の使用方法
『日本文法大辞書』[2]では、その使い方について次のように書かれている。
(1)比況の助動詞。
①類似の事柄を取り上げて、物事の性質・状態を述べる。
②手近な分かりやすい例、あるいは著しい例を引用。
③内容や程度が同質あるいは同等の意味。
④目標や目的あるいは基準などを示す。
⑤結果や結論に到達するのに、不自然なところや矛盾がないことを示す。
⑥前後の文脈や話の内容を引き合いに出す。
「ようだ」の使用方法は連用形「よう」、終止形「ようだ」、命令形「ように」となる場合もあるようであるが、基本的な接続法は用言の連体形に付く。体言と一部の副詞には、助詞「の」を挟んで接続し、コソアド系の連体詞にも接続する。「ようだ」も活用形によっては用法が異なる。例えば、
- 連体形「~ような~」の用法が比較的多い。例えば、
①私のようなものに務まるでしょう。
- 連用形「~ように」には、多様な用法がみられる。例えば、
- あなた、少し顔色が悪いように思いますけど。
②息子が大学に合格できるように。
- 終止形「~ようだ」の用法も存在するが、連体形「~ような~」に比べて少ない。例えば、
①新聞で見ましたが、先日の洪水の被災は大変なようですね。
1.3「みたいだ」の使用方法
『日本文法大辞書』[3]では、その定義を次のように書かれている。
(1)比況の助動詞。
①様子や形などの類似の意味。
- 例を挙げて説明。
- 漠然とした内容を引用。
④不確かな判断や遠まわしな判断。
「みたいだ」の接続法は、体言及び活用語の終止形に付く。「みたいだ」にもいろいろな活用形がる。例えば、
- 「~みたいな」が「~みたいだ」の連体形として使われる場合、例えば、
①田中さんみたいな日本人は珍しいと思います。
- 「~みたいに」が「~みたいだ」の連用形として使られる場合、例えば、
①台風みたいにすごい風が吹いている。
- 「みたいだ」が終止形として使われる場合、例えば、
①昨日、大好きな歌手にあった。まるで夢みたいだ。
1.4「らしい」の使用方法
『日本文法大辞書』[4]では、その定義を次のように書かれている。
- 推量の助動詞。
①ある根拠や理由に基づいて、他の未知なることを推定。
②伝聞や推量を基づく遠まわしな判断。
③接尾語的な用法。
推量助動詞「らしい」の接続法は、動詞・形容詞及び助動詞「れる、られる」「せる、させる」「ない」「たい」などの終止形、名詞や形容動詞の語幹及び一部の副詞に接続できる。
助動詞「らしい」の活用は形容詞の活用に従うが、しかし、推量助動詞の「らしい」は連体形「らしい」、連用形「らしく」、「らしかった」、終止形「らしい」があるが、未然形や仮定形、命令形はないとは言えないが、しかし、現代日本語ではあまり使わないようである。例えば:
- 連体形「らしい~」は体言修飾語、あるいは「の」や「ので」に接続する。例えば:
①あの人は本当に男らしいね。
②雨が降るらしいので、すぐ帰ってきた。
- 連用形には、文を途中で区切る役目や連用修飾語としての「らしい」(後に「て」を付ける場合が多い)と「らしかっ」(後に「た」や「たり」を伴う)がる。連用形の後には「ない」を接続することができないので、否定形は「ないらしい」となる。例えば、
①何かあったらしくて人が大勢集まっていた。
②さっき来たのは二組の担任の先生らしかった。
- 終止形「らしい」は接尾語か、後ろに「し」、「と」、「が」、「から」、伝聞「そうだ」を伴う場合が多いようである。例えば、
①天気予報によると、明日は雨らしい。
②聞こえないらしいから、もっと大きな声で呼びなさい。
2.「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」の共通点
2.1接続の共通点
上記の辞書の分析から見れば、次のようなことが分かるのではないかと思われる。接続に関して、大まかにいえば、「そうだ」が動詞の連用形・形容詞・形容動詞の語幹に接続するときには様態の意味を表し、活用語の終止形に接続するときには伝聞の意味を表しことになる。「ようだ」は連体形・様態の助動詞「そうだ」は連用形・伝聞の助動詞「そうだ」、「みたいだ」、「らしい」は終止形に接続する。活用形については、「らしい」が形容詞型である以外はすべて形容動詞型に属する。この四つには命令形はない。「らしい」と伝聞の助動詞「そうだ」には未然形がなく、「みたいだ」と助動詞「そうだ」には連体形がない。
2.2用法の共通点
上記分析から見ると、「そうだ」、「ようだ」、「みたいだ」、「らしい」の用法の共通点も纏められる。助動詞「そうだ」には様態・伝聞の用法、「ようだ」には様態・内容・指示・目的・推量・例示・比況・婉曲の用法、「みたいだ」には推量・例示・比喩・婉曲の用法、「らしい」には伝聞・推量・婉曲などの用法がある。また、「そうだ」に関しては、活用形によって意味を使い分けられることもある。
①「そうだ」は様態助動詞であるとともに伝聞助動詞でもある。様態の意味もあれば伝聞の意味もある。しかもともに「推量」の意味を表すことができ、伝聞助動詞として使うときには、「ようだ」、「らしい」の意味と同じである。逆に言えば、「ようだ」も「らしい」もともに伝聞の意味を有する。
②上記四つの助動詞の中で、「ようだ」は最も多義的である。物事の性質や状態が似ていることを表すという意味では「そうだ」は「みたいだ」とかなり近義的である。
③「みたいだ」にも「らしい」にも、判定を避けた遠まわしな判断、不確かな判断の意味がある。
④「みたいだ」のほとんどすべての意味が「ようだ」に包括されているようである。
2.3文法的機能の共通点
用法は文法的機能と言い換えられるので、この観点から纏めると、様態の機能を持っているのは「そうだ」と「ようだ」、伝聞の機能を持っているのは「そうだ」と「らしい」、推量の機能を持っているのは「ようだ」と「みたいだ」と「らしい」、婉曲の機能を持っているのは「ようだ」と「みたいだ」と「らしい」となる。
[1] 松村明(昭和46年).日本文法大辞書.[Z].明智書店 P35
[2] 松村明(昭和46年).日本文法大辞書.[Z].明智書店 P39
[3] 松村明(昭和46年).日本文法大辞書.[Z].明智書店 P42
[4] 松村明(昭和46年).日本文法大辞書.[Z].明智書店 P47
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